ブログを開設してから約5ヶ月間、週1回の更新を続けていたが先週初めてサボった。
というのも先週は、山奥でグランピングなるものを初めて経験したのだ。
会社の人に話したところ「なんかパリピっぽい若い人が行ってるやつじゃん」と言われた。かなり偏見の入ったコメントだけど、わからなくもない。インスタ映えしそうなイベントであることは間違いない。
一応グランピングの定義を調べてみると、”glamorous”と”camping”を合わせた造語。
一般社団法人日本グランピング協会によると
テント設営や食事の準備などの煩わしさから旅行者を解放した「良い所取りの自然体験」に与えられた名称
らしい。(こんな団体があるんや…)
なので、グランピングはどちらかというと「キャンプしてみたいけど準備はメンドくさい」という、怠惰な人向けのサービスと言うのが近いだろう。そのうちの一人が私だったわけだ。
行ったところ
今回、私が行ったのはここだった。
この施設ではキャビンとテントが選べる。私はテントに宿泊した。
個人的に決め手となったポイントはこの3つ。
- 値段が高すぎず、丁度良かったこと
- ごはんが美味しそうだったこと
- 自然に近そうだったこと
前提として、グランピングは値段が高い。なんといっても"Glamorous"だから。一方で安すぎると、流行りに乗っただけのナンチャッテ感がある。
その点、THE CANYON CAMPは快適さとアナログさのバランスが丁度よさそうだな、と思った。そして結果的にTHE CANYON CAMPはとても良かった。というか、グランピングがめちゃくちゃ良かった。
特に印象的だったことを書こうと思う。
ごはんが美味しい
THE CANYON CAMPは夕朝の2食付きだった。テントの横にあるデッキまで、一式を運んできてくれる。
夜はお肉や野菜のBBQとハンバーガー。
どれも下ごしらえは済んでおり、自分たちは焼くだけ。食事が終わるとキャンプファイヤーで焼くマシュマロも出てきた。
お肉やソーセージは風味豊かでジューシーだし、野菜も味が濃い。ハンバーガーはパテが最高だった。最後にしてガッツリのボリューム感にもかかわらず、するりと胃におさまる。
赤ワインを飲みながら、大げさではなく本気で「生きててよかった」と思った。
朝ごはんはパンケーキ、目玉焼きとベーコン。コーヒーは豆から挽く。
これも全て自分たちで焼くのが楽しかった。
夕食朝食ともに、播州百日鶏やハーブソーセージなど、こだわりの食材が美味しかったのは間違いない。
でもそれだけじゃない気がする。
やっぱり、夜の涼しい風や朝の木漏れ日のなかで人と食べるごはんって、美味しさが倍増するんだと思う。
虫の声を聴きながら眠る
グランピングに来て一番驚いたのは、秋の虫の声の美しさだった。これまでもコテージなどに泊まったことはあるが、いつも夏だったから知らなかった。
コオロギやスズムシに加え、あまり聞かない高くて澄んだ声がする。何だろう、と思ったらマツムシだった。
寝床がテントだから、布一枚の向こうから聞こえてくる。数えきれないほどの虫の大合唱を聴きながら眠りに落ちる夜。都会に住む私にとって貴重な経験だった。
星空と朝日
ベタなことを書いてしまって申し訳ない。でも星空のためにグランピングに来たみたいなところあるし、やっぱり癒された。
いつもは見えない星が、実はこんなにたくさんあるのかと思い知る。私たちが普段、どれだけ灯りに囲まれて暮らしているかがよくわかる。
私たちが泊まったテントは施設の一番高台にあって東向きだったので、日の出がよく見えた。ガチのキャンプをするには厳しい立地だ。
いつもは早起きできないくせに、こんな時ばかりパチリと目が覚めるのはなんでだろう。
山間から射す朝日が美しくて、ディダラボッチが後ろにいるんじゃないかと振り返ってみたりした。もっとも、こんな杉山にいるはずないんだけど。
何も持たずにキャンプ感を味わえた
こうして快適に1泊2日間、自然を味わいながら過ごすことができた。
快適といっても、トイレや洗面所が少し遠かったり、テントの空調が弱かったりと、高級グランピングに比べれば、多少不便なところはあっただろう。
でも完全装備じゃないのが逆に、キャンプ感が増してよかったんじゃないかと私は思う。
何の道具も食材も持たず、美味しいごはんが食べられて、しっかりした寝床で寝られるグランピング。
自然のなかでリフレッシュしたい、けどちょっぴり面倒だという人に、ぜひ次の休暇の行き先としてお勧めしたい。