日曜日のなのはな

北極を探しにいく・日曜日更新+気まぐれ

嬉しかった、ただそれだけの日記

仕事帰りの夜道、私は久しぶりの爽快感を味わっていた。

打合せをめちゃくちゃスムーズに進めることができたのだ。打合せとは、大型プロジェクトの概算を算出するため、今後の進め方を決める社内会議だった。

これを人に話せば「なんだ、そんなことか」と言われるだろう。でも、今の私にとってはとんでもなくハッピー案件だったのである。

なぜ、こんなにも嬉しかったんだろう?

 

上司の手を借りず、私ひとりで進めたのが大きいのかもしれない。

今の上司は、仕事ができる上に面倒見が良い人だ。私が困ればいつでも助けてくれる。昨日の打合せにも同席してくれた。

そんな上司の存在はとても有難いけど、その存在に自分の無力さを突きつけられて辛くなるときがある。最近は、必要以上に上司を頼ってしまうことで自分が鈍っているのではないか?と不安にもなっていた。

でも昨日の打ち合せで、上司が言葉を発することはなかった。その事実は、私自身に何だか安心感を与えてくれた。

 

もうひとつはきっと、私のシナリオに沿って関係者を動かせたからだ。

打合せには、いくつかの部門やグループ会社から関係者が出席していた。私はそれぞれのメンバーと懸念点を洗い出し、対応について議論した。

そして最終的に、私は各関係者にどのように動いてほしいかを伝え、その通り合意することができた。これができたのは、事前に過去資料を読み直し、今後の進め方を私がイメージできていたからだと思う。

 

このプロジェクトは関係者の予定を合わせるのも一苦労なので、少しも時間を無駄にできない。

そんな中、私は打合せをグルングルン回し、積み上がっていた課題を時間内でキレイに消化できた。我ながら鮮やかだった。

終わって達成感に浸っていると、一緒に出席していた先輩が「打合せの進め方を真似したい」と言ってくれた。これも嬉しかった理由だ。

私が準備した叩き台や進め方が、今回の打合せを超えて波及した。自分のためにやったことだけど、それが人の役に立つならより一層、やってよかったと思う。

 

私はそんなに仕事ができる人間じゃないし、そんなにモチベーションが高いほうでもない。だから、打合せの舵を取ってくれる人がいればすぐ任せてしまいがちだ。

でも自分でやれば、うまくいったときの喜びがある。久しぶりにそれを肌で感じた夜は、止まっていた私のモチベーションに少し血が通ったような、そんな感覚がした。

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