日曜日のなのはな

北極を探しにいく・日曜日更新+気まぐれ

後輩という存在

最近、職場で後輩と関わることが急に増えた。よくある"若手の小集団活動"みたいな場でも、気づけば私が最年長になってしまった。

入社以来、社内の打合せではたいてい最年少。エレベーターでボタン側に立つ癖は抜けない。よく遊ぶ会社の人も先輩ばかりだったので、久しぶりに自分が先輩の立場になって少し戸惑っている。

もちろん私も、高校や大学で先輩・後輩の関係はある程度経験してきた。後輩と遊ぶこともあった。でも私はあまり面倒見がいいタイプでもなく、積極的に後輩にお節介を焼きにいくようなことをした覚えがない。良い先輩だったかは甚だ疑問だ。

本音を言うと、私は先輩よりも後輩に緊張してしまうのだ(これまでのブログを読んできた人なら、私が人見知りなのはもうご存じだろう)。あまり話したことない後輩とエレベーターで一緒になった日には変な汗が吹き出てくるし、相変わらずボタン側に立って「お先にどうぞ」なんて言ってしまう。

そんなにも緊張するのは、先輩である自分が会話のリードを取らなければいけない、という妙なプレッシャーを勝手に感じてしまうからだと思う。口数がそれほど多くない私にとって、このプレッシャーは辛い。だから気さくに話しかけてくれる後輩は貴重だし、めちゃくちゃ嬉しい。

緊張してしまうもうひとつの理由は、自分が後輩に強制していないか?という不安である。例えば飲み会に誘うとき。「本当は行きたくないのに断りづらい」と後輩が感じていたら…なんてことを考えてしまう。だから私が後輩を誘うときは、"参加が厳しければ無理しなくていいからね"という枕詞をおきがちだ。

私がなにか間違ったことをしたとき、先輩なら指摘してくれるだろう。でも後輩は、間違ってると思っても言わない可能性がある。そうやって知らない間に、自分が裸の王様になっているんじゃないかと怖いのだ(後輩だって素直に接してくれているかもしれないのに)。

そんなことばかり考えてしまい、後輩という存在から少しずつ遠ざかっていた私。学生時代は私がそんな感じでも、他の人が後輩の面倒を見る役割を担ってくれたから問題なかった。でも会社で再び先輩の立場に立ったとき、そのスタンスが少し変わった。

今の職場で私は先輩に恵まれ、新人の頃から大いに支えられてきた。他愛もない話から仕事の悩みまで、なんでも話せる先輩が近くにいることはとても心強かった。先輩の存在は、後輩の働きやすさに直結すると実感した。

特に女性の先輩がまだまだ少ないこの会社で、私の存在も後輩たちの拠り所になれるのかもしれない。先輩に支えてもらった分、私も後輩を支えていけたらと思う。

そのために、まずは接する機会を増やすことから。ほんの少しずつではあるけど、自分から後輩とリモート飲みを企画したり、ごはんに行ったり、職場で話しかけてみたり。最初の壁を超えれば、仲良くなれて純粋に楽しい。

これからも最初は変な汗が出るかもしれないけど、今度は後輩から遠ざからずに「話しやすい先輩」になることから目指したい。それで後輩たちが少しでも肩の荷をおろして働けるなら嬉しい。

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