日曜日のなのはな

北極を探しにいく・日曜日更新+気まぐれ

「勤務地」という壁

フリーにはたらくこと。

まさに私がここ数年ずっと悩んでいるテーマだ。

今の私が求めるフリーな働き方とは「場所を選ばずにやりたい仕事ができること」だ。

私は、北海道から沖縄まで全国に拠点があるような会社で働いている。将来は結婚したいし子どもがほしいが、仕事は続けたい。でもこれを実現しようとすると、「勤務地」という壁が立ちはだかる。

最近は共働きが当たり前になった。私の周りにも共働きの人はいて、夫婦ともに上手く転勤できた人もいれば、単身赴任を続けている人もいる。そして、希望の勤務地に行けなかったために辞めた人もいる。

友達や職場の人と話すたび、夫婦が一緒にいながら働き続けることの難しさと、深刻さを痛感する。

じゃあどうすれば、住む場所が変わっても働き続けられるだろうか。

場所に応じて職場を変える

例えばパートナーが転勤となったとき。自分が場所に応じて職場を変えるのは、ひとつの方法だ。

その土地の会社への転職でもいいし、私なら全国にある拠点に異動するという手段もある。

ただ、この考え方は「やりたい仕事をする」を実現できるかは少し微妙だなと思う。

正直にいってしまえば、都心を離れると選択肢は圧倒的に減る。もしやりたい仕事が引っ越す場所にあるなら素敵だが、そうとは限らない。またスピード感があって規模の大きい仕事をしたい場合、そんな仕事はどこにでも転がってるわけではない。

場所に縛られずに仕事をする

そう考えると、例えば東京の仕事を沖縄でもやれるような、そんな働き方がいい。それが今私が求める「フリーな働き方」だ。

以前なら、そんな働き方は一部の特別な人向けという感じがした。でもコロナ禍でテレワークが進んだ今、特別感はかなり減ってきたと感じる。きっとコロナが収束した後の世界にもテレワーク文化は残るはず。テレワークが定着すれば、私が求める働き方はもっと当たり前になるだろう。

そう信じて「場所を選ばずにやりたい仕事をする」ことを軸に将来を考えている。

遠方でテレワークをやってみた

ちなみに今の職場で、自分の住まいを離れてテレワークをやってみた。実際にやってみると少し大変なこともある。

私はテレワークが少し苦手だ(今どきの感覚とは逆行していると思う)。自宅より会社の方が集中できるし、電話やチャットよりも直接話す方がラクである。でもそれを払拭して、どんな環境でもパフォーマンスを維持できるように慣れていきたい。

緊急事態宣言が明けた今の状況下で、自分だけテレワークでも上手く仕事を回す。これも少し難しい。私の職場は通常運転に戻りつつあり、出社も増えた。全員フルリモートだった去年の春とは違い、今は現地とリモートのハイブリッドで打合せすることもある。そんなとき、リモートでもスムーズな振る舞いや調整をできるようになりたいものである。

一番難しいのはやはり、お客さんと対面で話せないことだ。遠い場所に住んでいたら、飲みにも行けない。究極の営業なら非対面であってもお客さんと関係を築けるのかもしれないが、私の力量ではなかなかそこまで至っていないのが現状だ。

テレワークのやりやすさは、どうしても仕事の内容や職種によっても変わってくる。テレワークで感じたひとつひとつの課題は、自分のキャリアを改めて見つめ直す材料にもなる。

自分の理想の働き方と自分がやりたい仕事がリンクするキャリアを見つけだしたい。

 

会社では最近、遠隔地からでも勤務できる制度ができた。もしかしたら基本の勤務ルールだって、変わるかもしれない。

私が思い描く「場所を選ばずに好きな仕事をやる」は、そう遠くない未来のはずだ。