日曜日のなのはな

北極を探しにいく・日曜日更新+気まぐれ

下総中山食いだおれ紀行 前半

引っ越した今、ようやくこの「下総中山食いだおれ紀行」を投稿できるのが嬉しい。

下総中山は、駅を出ると昔ながらの商店街が続く、懐かしさに溢れる町だ。ちょっと目を凝らせば意外とお店はたくさんあって、私は先輩に教えてもらいながら一つ一つ暖簾をくぐった。

お店の人に顔を覚えてもらう、なんて経験も下総中山が始めてだったかもしれない。そんなお世話になった愛しいお店をここでぜひ紹介したい。

忠実堂

ひとりで調理しているため、注文してから出てくるまでめちゃくちゃ時間がかかる中華料理屋さん。

先輩に勧められるもなかなか時間が取れず、あるヒマな休日にようやくひとりで行けた。お昼の12時に行ったらやはり1時間半待ちました。

ハイブリッドあんかけ炒飯、写真映えはイマイチだが、米おこしや海鮮が入っていて食感が楽しい。

行ったのは1月。寒い冬の束の間の、暖かい昼下がりの日差しも一緒にお皿に乗ったようなホッとする優しい味だった。

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鶏そば 朱雀

私が鶏白湯を心底おいしいと感じたのは、ここが初めてかもしれない。大好きな醤油ラーメンも豊富な期間限定メニューも美味しい。ちなみに先輩のお気に入りは夏限定の汁なし坦々麺だ。

朱雀はハズレがない。でもここに来たらやっぱり、看板メニューの鶏白湯をまず食べてほしいと思う。

ポタージュみたいなとろみのあるスープに鶏の旨味がギュッと濃縮されている。鶏チャーシューは柔らかくて、臭みが全くない。無駄なものを全部削ぎ落とした感じ。柚子が効いているとこもまた良くて、さっぱりしてて後を引く。

仕事終わり、疲れた身体がちょっとした贅沢とカロリーを欲しているときにふらりと行っていた朱雀。私の孤独なグルメを充実させてくれた。

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インドカレーナンハウス

駅前の立地で看板が目立つので存在は知っていたが、怪しんで一度も行ったことがなかった。ある日、近所の先輩たちと10km走ったあと、軒並みランチが終わっていて腹ペコで死にそうになときにノリで入ってみた。

だがやってきた料理を見て、怪しんだことを心の中で謝りました。しっかり本場のカレー。ナンもモチモチで美味しい。

2階にあるせいで店の様子がずっと未知数だったが、インドなインテリアで溢れた店内は清潔で感じが良かった。あまりにも腹ペコだったせいで、みんなで無我夢中で食べたことを覚えている。そのときの記憶がここのカレーの味に焼き付けられてる感じがして、思い出すとおなかが空いてくる。

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二葉鮨

先輩に教えてもらわなかったら、二葉鮨に入ることは一生なかっただろう。

だって入り口がこれだもの。

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絶対「一見さんお断り」のお店のアレのソレやん。でも実際は全くそんなことなくて、豪快でユーモアに溢れた大将と優しい女将さんが温かく出迎えてくれる。そして先輩と通ううちに、私も常連の仲間入りをしていた。行くのは大抵、めでたいことがあった時だ。

刺身、お寿司はもちろん美味しい。ネタがでかい。でも実は洋風のメニューもあってそれも美味しい。噂によると大将は以前、フランス料理をやっていたらしい。寿司屋と謳いつつ、なんでもありなのが二葉鮨だ。

「一見さんお断り」ではないけれど、地元のお店らしい交流はある。大将女将さんと話し、気づけば隣に座っているお客さんともなぜか話している。

ある時は、隣のお客さんが釣ってきた太刀魚を大将が捌いてお裾分けしてくれた。脂がのって身の引き締まった美味しい太刀魚だった。お礼に先輩が、自ら差し入れてくださった日本酒をお裾分けする。

またあるときは、どこかの会社の社長さんが来ていて、気づいたら会計を半額払ってくださっていた。名前も知らない社長さんには感謝である。

二葉鮨では、いつも素敵な一期一会があった。

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その2に続きます!