日曜日のなのはな

北極を探しにいく・日曜日更新+気まぐれ

夜行バスが好き

と言うと、たいてい変な顔をされる。これまでに共感してくれた人は今のところ二人くらいしかいないので、きっと少数派なんだろう。

夜行バスの利点といえば安さだ。だがその代償はデカい。何時間も狭い座席に縛られて身体はバキバキ。おまけに他人と隣同士じゃ、ぐっすり眠れない。働き始めてお金に困らなくなればわざわざ乗るものじゃない、という意見は理解できる。

こうして周りの乗客が自分より年下ばかりになっていくなか、私は社会人になってからも夜行バスに乗っている。

関西に行く頻度が多かった頃は、少しでも交通費を浮かせたいというシビアな理由もあった。

でもそれだけじゃ乗ってないかもしれない。心のどこかでは、やっぱり純粋に夜行バスが好きなのだ。

お気に入りのバス会社

夜行バスに乗る時は決まってVIPライナーを選ぶ。

vipliner.biz

快適な設備の割に、曜日や便によってはお手頃価格なところが気に入っている。そして民度が高い。

VIPライナーじゃない高速バスに乗ったとき、前に座っている女子二人組に一度キレたことがあった。深夜になってもコソコソ喋りながらお菓子を食べているのがうるさくて許せなかったのだ。

でもVIPライナーに乗るようになってからは、他の乗客にストレスを感じたことがない。民度は重要なポイントだ。

夜行バスでの過ごし方

夜行バスに乗るとき、イヤフォンは必須だ。ネックピローに空気を入れて毛布をかぶったら、音楽を再生する。

私は夜行バス用のプレイリストを作っていて、少しずつ曲を追加していくうちに162曲になった。

おすすめはサカナクションの「mellow」やCharaの「上海ベイベ」、山下達郎の「FUTARI」、King & Princeの「ナミウテココロ」。このプレイリストを消灯後から夜通し流し続ける。

暗闇の中で、遮光カーテンから微かに漏れる外灯の光。規則正しく流れていく光をぼんやり眺めて音楽に浸るうちに、とろとろと眠りに落ちていく。この時間がとても好きで、私は夜行バスに乗っている。

熟睡するときもあるけれど、眠っているのか起きているのかもわからないような狭間を行き来して、ずっと微睡んでいるときがほとんどだ。

眠れなくてもいいや、と思うようになってからは気が楽になった。狭間のフワフワした感覚のなかで意識の遠くから聞こえてくるサカナクション山下達郎は幻想的で心地いい。

途中の休憩で降りたことはほとんどない。深夜のサービスエリアを楽しみたい気持ちもあるのだが、バスが止まっていることに気づかず出遅れてしまう。

そうこうしているうちに寝てしまい、いつのまにか朝になっている。

f:id:chan_0929soba:20220205173656j:plain

お楽しみ

ボーッとしながら、人のいない早朝の都会を抜けて帰る時間も好きだ。

夜行バスに乗ったあとは朝マックと決めている。大阪行のバスの降車場所から駅に向かう途中にマクドがあり、毎回寄っていたら恒例行事になった。

年に数えるほどしかマクドに行かない私にとっては、こんなマイルールもちょっとした楽しみだ。

f:id:chan_0929soba:20220205174628j:image

先輩が好きな乗り物について書いていたので、私も真似をしてみた。

夜行バス、乗ってみたくなりましたか?